中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の廃炉と原発ゼロをめざし「浜岡原発はいらない東三河の会」の結成集会が11月26日、愛知県豊橋市内で開かれ、150人を超える人が参加しました。
開会あいさつに立った世話人で医師の渡辺のり子さんは「国や電力会社は原発は安全と推進してきた。住民が自分で学び、考え、行動しよう」と訴えました。
福島県農民連の亀田俊英会長が現地の状況を報告。亀田氏は福島原発から16?にある南相馬市で農業を営んでいましたが原発事故により家族全員が避難を余儀なくされました。亀田氏は「宮城県や岩手県は復興が始まっているが福島県の避難地域は全く手がついていない。先日、2度目の一時帰宅をしたが傷んだ家屋は震災当時のまま。田畑や家の周りは雑草だらけ」と報告し、「二度と原発事故の被害がないよう、日本から原発をなくさなければならない」と強調しました。
各団体から「豊橋市内の主な公共施設の放射能測定を行った。心配するような場所はなかった」(豊橋市職労)、「原発問題の連続講演会を開いている」(浜岡原発の危険性を考える会)、「東北のリンゴや洋ナシ、地酒を販売して被災者支援をしている」(愛知県農民連)など取り組みが報告されました。
集会は会則を参加者全員で承認し、宮入興一愛知大学教授ら23人の世話人を選出しました。
集会後、参加者は「原発ゼロで未来を守れ」「放射能から子どもを守ろう」と書いた、むしろ旗やプラカードを持って市内をパレードしました。
子どもと参加した女性は「豊橋市は浜岡原発から70?しかない。東海地震が発生し、福島のような事故になったら怖い。浜岡原発は廃炉しかない」と話しました(11月29日)