原爆認定集団訴訟など被爆者を支援している、あいち被爆者支援ネットは11月23日、名古屋市内で被爆者を励ますつどいを開き、被爆者や支援者ら60人が参加しました。
主催者あいさつに立った同支援ネットの長尾忠昭事務局長は「ネット結成から7年。毎年、被爆者を励ますつどいを開いてきた。長年にわたり苦労してきた被爆者が生きていて良かったと思えるように支えよう」と述べました。
名古屋市原爆被爆者の会の堀三郎会長が「県内の被爆者は約2700人。そのうち330人が原爆症の認定申請をし、認められたのはわずか70人のみ。国は被爆者の思いを受け止めよ」と訴えしまた。
国に原爆症認定申請の却下処分の取り消しを求め名古屋地方裁判所に提訴した、山田初江さん、高井ツタヱさん姉妹が「自分たちは長崎で被爆してから何十年もたって肺がんになった。福島県の子どもたちの将来が心配。核や原発はなくすべきだ」と話しました。
参加者はグループに分かれ、食事をしながら被爆体験を聞くなど懇談しました。
今年夏、長崎で開かれた原水爆禁止世界大会に初めて参加した女性(27)は「被曝者は平均年齢が80歳を超えている。国は被曝者の怒りを受け止め一刻も早く認定すべきだ」と語りました。(11月25日)