病院や診療所、介護・福祉職場の労働者でつくる愛知県医労連は11月１2日、名古屋中区のデパート前で、看護師の大幅増員と夜勤体制の改善を求める国会請願署名にとりくみました。加盟する14労組から70人が参加し、１時間半で６６７人の賛同が寄せられました。
林信悟書記次長は「医療・介護職員不足は深刻です。患者さんや利用者の負担増も広がり、国民のいのちと健康が脅かされています。安全・安心の医療・介護を実現するためには、国や自治体の医療・社会保障予算を増やし、職員の大幅増員や労働環境の改善を行うことが急務です」と訴えました。
日本看護協会の小川忍常任理事もマイクを持ち、「医療現場は異常な長時間労働とストレス、不安がまん延しています。看護士資格を持っている人の多くが、職場を離れざるを得ない状況です。看護師が安心してキャリアを積めるよう、雇用環境を整備する必要があります」と語りました。
参加者は風邪予防のためのマスクやカーネーションの花を配布。通行人が次々に足を止めて署名しました。
豊橋市から参加した看護師は「出産や子育てで辞めていく人が多く、後輩たちへの引き継ぎが十分に行えない状況です。雇用形態を改善すれば、就業者は増えると思います」と話しました。（11月15日）