身近な地域に療育センター建設をとアピールする行動が11月5日、名古屋市中区栄で取り組まれました。名古屋市の障害児通園施設の父母、障害者団体でつくる「地域療育センターの早期建設を実現する会」が主催し、親と子ら約300人が参加しました。
地域療育センターは、発達への不安や障害を持つ子と家族に、相談、障害治療・リハビリなどおこなう施設で市内の中川、南、西、昭和の4区にあり、新たに千種区に2014年開設予定です。
熊谷麻美会長は「私たちの運動で千種区に5カ所目が出来ることになりました。しかし療育センターのある地域、ない地域と『地域間格差』があります。すべての子どもが豊かな発達が出来るよう、各区に1カ所の建設をめざしましょう」と述べました。」
参加者のリレートークでは「千種区に出来ても守山区の志段味地区から車で1時間以上かかる。障害児を抱えての長時間移動は大変。志段味地域に同センターの分室を建ててほしい」、「医師や療法士が不足し理学療法やルハビリが十分できない。市は医師や療法士の確保に責任をもって」「人口急増地の緑区では支援が必要な親子が増えている。入園できず待機児が一般保育園に入り苦労している」と訴えました。
発達センターあつたの親とOBでつくる「おひさまバンド」の演奏と歌で、「どの子にも発達の保障を」と市民にアピールしました。(11月8日)