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安定雇用が復興の道  愛労連が宣伝

 

愛知県労働組合総連合(愛労連)は26日、名古屋市の金山総合駅前で定例のディーセントワーク宣伝を行いました。11人で「労働者の雇用安定こそ震災復興への道」と訴えるビラ約200枚を配りました。
 ディーセントワークとは「働きがいのある人間らしい仕事」の意味。団結権など労働基本権の保障をはじめ、8時間労働制や最低賃金、安全衛生の確保などをすべての労働者に求めるとりくみです。ILO(国際労働機関)が21世紀の世界的目標として掲げています。
 マイクを握った愛労連の榑松佐一議長は「被災地ではゼネコンがぼろもうけする一方で、被災者は月10万~12万円。これでは生活再建できない。国・県がきちんとした仕事と賃金を」と主張。そして「復興を名目に日本中で賃金を引き下げる動きがある。これではますます不況になる」と批判し、安定した良質な雇用の実現を求めました。
 訴えを聞いた公務員の女性(48)は「まじめに働いているのに暮らせないという『ワーキングプア』の報道を見たりすると、もう少し最低賃金が上がってもいいのではないかと思います」と共感を寄せていました。(8月28日)