静岡市で7月23日開かれた「浜岡原発の永久停止・廃炉を求める静岡県大集会(ひまわり集会)」は、浜岡廃炉を求める5000人の熱気であふれました。参加した青年・学生からは、「全国と連帯したい」「知ったことを周りに広げたい」と新鮮な決意が語られました。
「『浜岡原発を、どうにかしなくては』という会場の熱気や意気込みが感じられ、多くの仲間がいることが心強かった」と喜ぶ斉藤悠太さん(23)=伊東市=は「静岡県内だけでなく全国にも影響を及ぼす浜岡原発をなくすために、署名を集めるなど頑張りたい。全ての原発がなくなるように、全国の人たちと連帯していきたい」と意気込みます。
静岡大学2年の男性は「放射線で女性が出産への不安をもつような事態になることを初めて知りました。大学では、意識しないと情報は入らないし考えない。これから意識的に考えていきたいし、知ったことを学生たちに伝えて考えあっていきたい」と話しました。
「私たちと子どもたちの将来の暮らしの安全と希望を守りたい」というのは浜松市の須山祥子さん(26)。「福島県の人たちは不安の中で暮らし、本来なら希望をもって生まれてくる子どもたちの健康におびえなくてはいけない現状が悲しいです。原発の問題は難しいことが多いですが、『よくわからない』という青年にもわかりやすく、浜岡原発は永久停止・廃炉にしようと広げていきたい」
日本福祉大学4年の古川大暁(22)さんは「原発を廃炉にしようと5千人も集まったのはすごい」とびっくり。「静岡県のお茶農家の人らのリレートークを聞いて原発ゼロへの思いが強くなりました。今後の運動が大切です。学内で原発問題の学習会や浜岡原発廃止を求める署名などに取り組みたい」
愛知青年ネット(青年革新懇)スタッフの山本晃子さん(29)は「チュルノブイリやスリーマイルの事故が発生しても日本政府や電力会社は『日本の原発は安全だ』と言い続けてきたため、日本の原発反対の運動は不十分だった。今回、福島、東京、そして静岡と大集会が開かれ大きな『原発なくせ』の声が上がったのに感動した」と話します。集会後に浜岡原発の展示館を見学、いまだに「原発は安全」と説明されて驚いたといいます。「青年ネットでは原発の危険性や問題点を学び、原発撤退に向け署名などでアピールしていきたい」
名古屋市の男性会社員(25)は「原発が必要という人は、自分の身近で福島のような事故が起きたらどうするのか」と怒ります。「浜岡原発を止めても電力は余っていると聞きました。ならば地震の震源域の真上で原発を動かす方がおかしいでしょう」(7月26日)