「新防衛大綱」の危険な内容とは
あいち女性九条の会は6月19日、東区で学習会を開き、森英樹名古屋大学名誉教授が講演しました。80人が参加し、熱心に聞き入りました。
主催者あいさつにたった野間美喜子代表は「福島原発事故を受け、原発撤退に踏み出したドイツやイタリアに比べ、大臣が点検停止中の原発の再稼働を表明するなど、日本の対応はおかしい」と語りました。
森氏は、菅政権が昨年末に閣議決定した「新防衛大綱」の特徴について、?「専守防衛」の建前から、対外的な軍事行動を想定した「動的防衛力」に変更?北朝鮮や中国など、対抗を意識した国名を初めて明示?西南諸島に新たな部隊を配備?軍事衝突から戦争までつなぎ目なく対応?日米同盟の新たな「深化・発展」―をあげました。
その上で森氏は、震災などの「有事」対応を名目にした、民主・自民両党の改憲の動きに触れ、「『新防衛大綱』とタイアップした改憲の再始動に、しっかり目を向ける必要がある」と強調しました。
参加者からは、「新防衛大綱の危険な中身はほとんど知られていない。私たち自身がもっと勉強し、世論に訴える必要がある」「浜岡原発を永久廃炉にするためにどのような運動を展開したらいいか」などの質問や発言が相次ぎました。
会場では、会員らが持ち寄った衣料品などのバザーも行われました。(6月21日)