日本共産党愛知県委員会は、3月15日、中部電力に予想される東海地震の震源域の真上にある浜岡原発の運転停止を申し入れました。また、名古屋市長に対しても12日にわしの市議団長を先頭に現地への救助・救援を申し入れました。
中部電力への申し入れ
中部電力株式会社
代表取締役社長 水野明久 様
2011年3月15日
東日本大地震による福島第一原発の大事故の教訓をいかし、浜岡原発の運転をただちに停止することを求める申し入れ
日本共産党愛知県委員会 岩中正巳
原発問題愛知県連絡センター 代表委員 澤田昭二
東日本大震災による福島第一原発の事故は、日本の原発史上最悪の事態となっています。
日本の原発安全対策は、国際的な基準を軽視し、今回のような過酷事故がおこることを想定した対策をまったく行っていませんでした。また、2007年の中越沖地震で被災した柏崎刈羽原発の事故の教訓もいかされていません。今回の震災を通じて、従来の日本の原発政策が安全を確保するうえでふさわしいものとなっていないことがあらためて明らかになりました。
名古屋から100km程度の距離にある中部電力浜岡原発は、予想される東海地震の震域の真上にあり、今回と同じような規模の巨大地震に襲われる可能性が高いと指摘されています。日本共産党愛知県委員会と原発問題愛知県連絡センターは、浜岡原子力発電所の安全対策にかかわって、巨大地震発生時に原子炉が緊急停止した場合でも、崩壊熱を除去するための機器冷却系のトラブルによって、炉心溶融などの重大事故が発生する可能性が大きいことを指摘し、東海地震の予想震源域に立地する浜岡原発は一刻も早く運転を停止することを繰り返し求めてきました。
今回の福島第一原発で発生した重大事故は、私たちが危惧してきたことが不幸にも現実となったものです。貴社が、この事故の教訓を生かし、ただちに浜岡原発の運転を停止することを強く求めます。
以上