日本共産党も参加する「暮らし・教育・平和を守る清潔な革新県政をつくる会」は4日、名古屋市内で臨時総会を開き、来年の愛知県知事選挙(1月20日告示、2月6日投票)に医師の土井敏彦さん(64)を擁立してたたかうことを決定しました。
土井さんと同会は同日、政策協定を結びました。大企業と大型開発優先の県政から、くらし、福祉、教育、環境優先の県政への転換▽地域経済の仕組みを異常な外需依存から内需主導に切り替え、家計、中小企業、農林漁業を応援する▽国追従ではなく、住民本位の県政への転換▽海外派兵・基地強化に反対し、憲法9条を生かす平和な愛知をつくる―が政策の柱。
知事選には、民主党推せんの御園慎一郎、自民党推せんの重徳和彦、みんなの党の薬師寺道代、元自民党愛知県連会長で衆院議員の大村秀章の各氏が立候補を表明しています。
安心して暮らせる県政を 土井さん決意表明
愛知県知事選挙に立候補を表明した土井敏彦さんの決意を紹介します。
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私は医者として、医療、介護、暮らしの問題にかかわってきました。「介護悲劇」「無縁社会」といわれる状態をなくし、県民のみなさまが安心して暮らせる県政を実現したいと決意しています。
私は公害や環境問題に取り組んできました。愛知県には設楽ダム、木曽川水系連絡導水路といった自然環境の破壊につながる大きな問題があります。県のお金を使って推進するのはいかがなものか。
長年、反核平和運動に参加してきました。医者は命を守る立場です。人を殺す戦争には反対です。名古屋港の軍事利用や県営名古屋空港の基地機能強化はいけません。
県民のみなさまが「住んでいてよかった」と言える愛知県を実現したいと強く思っています。大きなお力添えをお願いします。
【土井敏彦氏の略歴】
1946年生まれ。名古屋大学医学部卒。医師(内科、小児科)。南医療生活協同組合・有松診療所前所長。現在、愛知県保険医協会理事。同公害環境対策部会部長。
土井さんに期待広がる
「環境守る先頭に」医師・大川浩正さん
県民の健康と環境を守る運動で長らくご一緒してきました。これまでの県政は「トヨタがもうかればみんなよくなる」と道路建設にまい進しました。結果は道路渋滞、排ガス公害です。生産現場では賃下げと下請けたたきが横行しています。土井さんに県政転換を託したい。医者としても心から推薦します。
「患者の話よく聞く」緑区・緒川文子さん
有松診療所で土井先生にお世話になっています。日常の健康管理のアドバイスを頂いています。
患者さんの話をよく聞く先生で、お年寄りに人気があります。昼食時間返上で診療にあたられます。在宅医療に熱心で往診にも出かけられます。
核兵器廃絶に一生懸命です。地域医療や平和運動の経験を県政に生かしてください。