庶民の苦しみに耳傾ける
愛知県の「革新県政の会」(日本共産党も参加)は12月4日、臨時総会を名古屋市で開き、来月20日に告示される愛知県知事選挙(2月6日投票)で、医師の土井敏彦氏(64)の擁立を決定しました。
土井氏は、南医療生協で一貫して地域医療にたずさわった内科・小児科医です。核戦争に反対する医師の会愛知で活動し、今年5月の核不拡散条約(NPT)再検討会議ニューヨーク行動に参加。現在、県保険医協会理事で、公害環境対策部長をつとめています。
榑松(くれまつ)佐一代表が候補者擁立の経過を報告し、「トヨタなど大企業最優先の県政から、庶民の苦しみに耳を傾け、若者の雇用と、それを支える中小企業の仕事をつくる県政に転換しよう」と呼びかけました。
土井氏は「暮らし、医療、介護の充実に全力をあげる」と表明。設楽ダムや徳山ダム導水路事業の見直し、核兵器を廃絶し憲法9条を守る―などの思いを語り、「愛知県で生まれ、住んで良かったと思える県政をつくりたい。みなさんの力を支えに、先頭にたってたたかう」とあいさつしました。
土井氏と榑松氏が、「大企業優先から、県民のくらし第一の県政に転換する」「憲法が生きる、だれもが安心してくらせる愛知をめざす」とした選挙協定に調印。参加者は大きな拍手で応えました。
知事選には土井氏の他に、民主党が推す御園慎一郎氏(57)、自民党が推す重徳和彦氏(39)、みんなの党の薬師寺道代氏(46)、自民党を離党した大村秀章衆院議員(50)が立候補を表明しています。現職の神田真秋氏は引退します。(2010年12月7日)