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「TTP参加するな」愛知で新婦人、農民連フェスタ

 

 ごはんを食べて心とからだと農業を元気に―。新婦人愛知県本部と愛知・山形・京都・岐阜の農民連が共同する「大産直市&小組フェスタ」が11月26日、名古屋市昭和区の市公会堂と鶴舞公園で行われ、約1000人の参加者でにぎわいました。
 主催者あいさつをした新婦人の安藤満寿江会長は、「日本農業をつぶすTPP(環太平洋連携協定)参加は許さない。産直運動20年の歴史を土台に、農業と平和を守る運動を広げよう」と呼びかけました。
 農民運動全国連合会の吉川利明事務局次長が「子どもたちに残したい! 日本の食料と大地」と題して講演。日本は最も農業に適した国なのに、アメリカの食糧戦略と日米安保条約のもとで食料自給率が急激に低下した歴史にふれ、「産直、地産・地消の運動は食糧主権を実現する第一歩です。国際的な農民組織も注目するこの運動を、消費者、労働者、農民の共同に前進させよう」と訴えました。
 コーラス、フラダンス、ファッションショー、リズム遊びなど小組の発表や、各支部のブース紹介もありました。沖縄の知事選支援に行った4人の会員は「米軍基地をなくせるのはイハさんだけ」と報告しました。
 参加者はトン汁、焼き肉、五平餅などに舌鼓を打ちながら産地直送の新鮮な食材を買い求め、うたごえなどを楽しみました。
 愛知農民連の本多正一事務局長は「安全な食べ物を食卓にという新婦人の願いは、私たちの運動と完全に一致します。この取り組みを通じ、双方の運動が発展しているのがうれしい」と話しました。(2010年11月27日)