核廃絶へ運動さらに
NPT(核不拡散条約)再検討会議に呼応して今月初めに行われた、核兵器廃絶を求めるニューヨーク行動の報告会が5月15日、名古屋市中区で開かれ、参加者が感想や今後の活動への抱負などを語り合いました。
同行動には愛知県内から被爆者5人を含む131人が参加し、国際署名「核兵器のない世界を」約25万人分を同会議に提出しました。
団長の遠藤泰生・県原水爆被災者の会(愛友会)事務局長は、「行動を通じて広がった運動の輪を今後の活動に生かしていきたい」とあいさつ。
基調報告にたった大村義則副団長(日本共産党豊田市議)は「核兵器廃絶に向け、世界が確実に前進していると実感した。運動をさらに飛躍させ、平和行進や原水爆禁止世界大会を成功させよう」と提起しました。
現地滞在中、アメリカの労働組合関係者と交流した長坂圭造さん(豊橋市職員労働組合委員長)は、「軍事よりも福祉や教育を優先すべきだという運動がアメリカでも広がっている。核兵器を廃絶し平和な世界をめざす取り組みを地元でも発展させていきたい」と発言。
現地や帰国時の飛行機内で旺盛に署名に取り組んだ伊佐次千賀子さん(新日本婦人の会天白支部)は「言葉は通じなくても、平和を願っている人がたくさんいることがわかった。核兵器は人間と相いれない存在。核兵器のない世界をめざし、署名をさらに広げたい」と抱負を述べました。(2010年5月21日)