医療・介護労働者の待遇改善を訴える「ドクター・ナース・介護ウェーブ」が4月10日、名古屋市中区で行われました。主催したのは県医療介護福祉労働組合連合会、県民主医療機関連合会、日本自治体労働組合総連合県本部の3団体。白衣姿の労働者らが通行人にカーネーションの花を配りながら、社会保障予算の大幅増額を求める国会請願署名を呼びかけました。
参加者は交替でマイクを持ち、「看護師不足で16時間勤務が増えてきた。医師も仮眠や休憩をとらずに夜勤をこなしているのが実態。このままでは働き続けることができません」(春日井市の看護師)「少しでも患者さんのそばについて悩みに応えたいのに時間がとれません。患者さんの病気を早く治すために、医療予算を抜本的に増やして、しっかりした医療体制を確立してほしい」(豊橋市の看護師)と訴えました。
参加した、尾張健友会千秋病院(一宮市)の武智純子さん=訪問看護師=は、「診療報酬の改定で病院から退院を強いられ、在宅療養せざるをえない人が急増しています。看護師1人で患者さん宅を訪問して、介護の指導や相談に応じていますが、夜中の呼び出しも多く精神的にも肉体的にも大変な毎日です。賃金に反映されないのはおかしい」と語っています。(2010年4月17日)