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名古屋で労働者決起集会

トヨタは内部留保を還元せよ

 

「労働者の雇用と生活、いのちを守ろう」―。3月31日夜、名古屋市中村区で労働者決起集会が開かれ、「トヨタは下請けいじめをやめ、内部留保をはき出せ」とアピールしながら、トヨタのオフィスがある名古屋駅前ミッドランドスクエアまでデモ行進しました。
 集会は東海労働弁護団(高木輝雄団長)が呼びかけ、労働組合が路線の違いをこえて実行委員会に参加し、200人近い労働者が参加しました。
 高木氏は主催者あいさつで「トヨタなど大企業は労働者の大量解雇や大幅賃下げ、下請けいじめをしながら莫大な内部留保をため込んでいる」と指摘。雇用形態に抜本的にメスを入れる労働者派遣法の改正を訴え、「たたかいによって道は開け、社会は変えられる」と激励しました。
 JMIU(全日本金属情報機器労働組合)の組合員で、トヨタに雇い止め撤回を求めている元期間従業員の三浦修さんは「トヨタは理由も示さずに雇い止めし、期間従業員が自殺する悲劇も起きた。正社員が当たり前の社会にするためにたたかっていく」と表明。
 三菱電機の派遣切り裁判の女性原告(名古屋北部青年ユニオン)は「会社は私の契約を打ち切ったのに、また労働者を非正規で大量に採用している。裁判に勝利して契約打ち切りの違法を認めさせたい」と訴えました。
 社保庁職員の分限免職の撤回を求めている国枝孝幸さん(全厚生労組)、愛知全労協・管理職ユニオン東海と名古屋ふれあいユニオンの代表が発言。JRの採用差別事件が、全面解決へ動き出したことも報告されました。(2010年4月2日)