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保育料大幅値上げ案を名古屋市は撤回して

市役所前で父母ら訴え

 

 名古屋市が、新年度予算案で保育料の大幅値上げを提案している問題で、愛知県の保育団体連絡協議会と小規模保育所連合会、保育園父母有志が3月4日、同市役所前で撤回を求める宣伝行動に取り組みました。
 市の計画は、?現在は無料の第3子(3歳未満児)以降の保育料を段階的に有料化?午後4時以降の保育料値上げ。世帯収入480万円の一般的世帯では、3歳未満児で4時以降の迎えの場合、月額2万5800円が4000円(前年比約�^%)アップします。
 要求を書いた紙や横断幕を掲げながら、「3人目の出産を前に、無料化廃止に驚いている」「子育て支援は国家レベルの課題なのに、これに逆行する施策は悲しい」などとアピールしました。
 愛保協の水谷暎子会長は「看護師やコンビニの仕事など、多くの人が夜遅くまで働く実態を市長は理解していない。値上げ提案を撤回せよ。第3子の保育料無料はみんなの願いだ」と訴えました。
 市の計画に反対する署名は、運動開始からこの日までの半月で6916人分が集まり、父母など1000人から「私の一言」が寄せられました。
 河村たかし市長はこの日の議会本会議で、日本共産党の、わしの恵子市議が「父母に会って直接話を聞くべきだ」と求めたのに対し、「会ってよく話し合いたい」と答弁しました。(2010年3月6日)