今週号から衆院選候補者とゆかりのある人に「この人をぜひ国政へ」と題して語っていただきます。第1回はハンセン病療養所全国退所者連絡会東海地区「さくら会」代表・平野昭さん(77)です。
人間回復に献身
「無らい県運動」と「らい予防法」により強制隔離を受け続けて50年以上――。私たちハンセン病療養所入所者は、奪われた人権を守るため、らい予防法を廃止に追い込み、更に隔離された補償を求めて国を相手に提訴に踏み切り,2001年5月、貴重な勝利判決を得ました。
この成果は、せこゆき子衆院議員(当時)を始め日本共産党国会議員団や、地域の理解ある皆さまの献身的な支援とそこから湧き出る熱意が当時の小泉内閣を控訴断念に追い込みました。日本では例のない画期的なことでした。
私は獲得した自由をどうしたら生かすことができるかと考え、04年10月、意を決して静岡県沼津市で社会復帰しました。厳しい社会情勢の中で地域の共産党や若者の皆さんのご支援を受けながら、慣れない社会生活を送っています。
今でも13の国立ハンセン病療養所では2500名の先輩や仲間の元患者がふるさとに帰ることができず、やむなく所内生活を送っています。ふるさとに返す運動に是非ご協力ください。
日本共産党に期待しています。せこさんが再び国政で働けるよう私もがんばります。