注目の衆議院選挙は、8月18日公示、30日投票で実施されることが決まりました。解散は7月21日頃と見られます。各党は一気に“選挙本番モード”に突入しました。「比例東海2議席以上の獲得」を目標にしている愛知県の日本共産党は、小選挙区ごとの演説会開催や政策宣伝カーの「本番リハーサル」運行などの宣伝、対話・支持拡大、党勢拡大に全力をあげています。
県内313ヵ所で
愛知、岐阜、三重、静岡の比例東海4県の日本共産党は、麻生首相が解散・総選挙の8月30日実施を決めた13日、いっせい宣伝行動をおこないました。愛知県内では313カ所で通勤者に政策ビラを渡しました。
せこゆき子比例予定候補者は三重県に足を伸ばして近鉄四日市駅前で、八田ひろ子比例予定候補者は重複立候補する愛知12区のJR岡崎駅前で、同党の東海ブロック責任者の岩中正巳愛知県委員長は名古屋駅前で「比例は日本共産党へ」と支持を呼びかけました。
八田氏は「今度の衆院選では21世紀の日本の進路が問われている」として、「ルールある経済社会」と「自主・自立の平和外交」という日本の進路を示す「2つの旗印」を紹介。「希望と安心の日本共産党に支持を」と訴えました。
「感動的な演説会」
比例東海現職の佐々木憲昭衆院議員はフル回転です。11日は演説会だけでも愛知1区の名古屋市中区、13区の安城市、14区の蒲郡市の3会場を駆け回りました。
佐々木議員は、雇用問題でトヨタ自動車に直談判したことを紹介。「大企業に直接交渉して労働者の雇用と生活を守ってがんばっている党は日本共産党以外にない」と力を込めました。
蒲郡市では、共産党市議が商工会議所やJA、漁協など40団体を回り演説会を案内しました。演説会にはJAや漁協役員が参加するなど「過去最大」となりました。
取材したマスコミ記者も「大変、感動的な演説会だった」と感想を語り、地方紙が佐々木氏の演説内容を報道しました。
愛知1区では演説会案内ビラ3万枚を配りました。ビラを見た人から「誰でも聞きに行けるのか」「無料なのか」など問い合わせが日本共産党事務所に寄せられるなど、注目されました。
政策カーくまなく
「本番リハーサル」とは、政策用宣伝カーに弁士、アナウンサーを乗せて、選挙期間同様の12日間、県内の15選挙区を回る計画。
11日、政策宣伝カーは午前中は常滑市、午後は碧南、高浜、刈谷市を回り、同党幹部や地方議員がマイクを握りました。
議員らは駅やスーパー前で、自民・民主の「2大政党」が選挙制度を改悪し「2大政党」の独裁体制をつくろうとしており、これにストップをかける日本共産党の前進をと訴えました。
入党相次ぐ
演説会に参加した人が日本共産党に入党しています。
昨年末に「派遣切り」され、同党に生活相談し救われた男性は佐々木議員の演説を聴き「日本共産党の主張には道理がある。出来ることは何でもやります」と入党を決意。
やはり生活苦で相談した女性も、親身な応対に信頼を寄せ、入党しました。
先輩党員に誘われて映画『蟹工船』を観た大学1年生は「労働者のつながりが大切。みんなが運動すれば日本は変えられる」と感想を語り、日本共産党の党員になりました。