東海・名古屋から日本共産党の波を大きくー。志位和夫委員長は6月17日、名古屋駅西口で演説し、総選挙躍進への支援を力強く呼びかけました。西口前の広場には、聴衆がいっぱいに広がり、遠くの新幹線のホームから手を振る人も。「がんばれ!共産党」と書かれた労働者後援会ののぼりが各所になびきました。
志位氏は、いまこそ国民の暮らしをまもることを最優先にした政治がもとめられていると強調。「一時のばらまきでツケは消費税増税」というやり方ではなく「社会の仕組みとして国民の暮らしを守る防波堤」が必要だと述べ、「ルールある経済社会」を築こうと力を込めて呼びかけました。
雇用問題で志位氏が、「非正規切り」の被害者は「一人ひとりかけがえのない人生を懸命にいきている人間だ」と述べ、トヨタなどの横暴を告発すると、盛んな拍手と「そうだ」の声があがります。
志位氏は、この間、1万人以上が労働組合に結集して立ち上がり、労働局の是正指導をテコに直接雇用への道が開かれつつあることを紹介。「たたかってこそ『人間らしい労働のルール』がつくれます」と、労働者との連帯を表明すると、「いいぞ」との声援が飛びました。
そのうえで日本共産党が、日本経団連やトヨタなどとの直接会談でも事実と道理を積み上げて雇用への社会的責任を求めてきたことを報告。派遣法抜本改正、労働時間の短縮、最低賃金の引き上げなどを訴え、盛んな拍手を受けました。
社会保障では、「負担は、能力に応じて、給付は平等に」というルールを強調しました。
この中で志位氏は、障害の重い人ほど負担が重くなる障害者自立支援法の作成で中心的役割を果たした官僚が、障害者割引郵便悪用問題で逮捕された事件に言及しました。民主党国家議員の関与の疑いが報道されていると述べ、「天下の悪法が、不正行為と引き換えに成立させられたという疑惑です。疑惑まみれの悪法は廃止しようではありませんか」と訴えると、力強い拍手が起こりました。
さらに、「税金は負担能力に応じて」という税制の民主的ルールを提起した志位氏は、「このルールにもっとも反しているのが消費税ではないでしょうか」と指摘。「そうだ」の声を受けて、大企業・大資産家に応分の負担を求める党の立場を力説しました。
衆院比例東海ブロックに立つ佐々木憲昭議員と、せこゆき子、八田ひろ子の両比例予定候補が決意を表明。佐々木氏は「日本共産党が大企業に直談判できるのは、企業・団体献金を一円も受け取っていない唯一の清潔な政党だからです」と支援を訴え、熱い拍手を受けました。
2月にクビを切られ就職中だというフリーターの男性(33)は、「面接にこぎつけるのでさえ困難で、自分は社会からはじき出された人間だと思っていました。だから、志位委員長の『労働者一人ひとりが人間なんだ』という訴えを聞き、胸が熱くなりました」と話していました。