航空自衛隊小牧基地(愛知県小牧市)が、10月10日予定の航空祭でブルーインパルス(航空自衛隊小松基地第4航空団所属のアクロバットチーム)の曲芸飛行を計画している問題で、日本共産党は6月12日、基地に隣接する小牧市と春日井市の当局と議会に、これを認めないよう申し入れ、懇談しました。
党愛知県委員会のせこゆき子副委員長(衆院東海比例予定候補)と尾張中部地区委員会の柳沢けさ美副委員長らが、両市の幹部、議長らを訪ねました。
「核兵器のない世界」をめざす志位委員長のオバマ大統領への書簡と返書も紹介し、パンフレットを贈呈しました。
小牧市では、服部勲副市長が応対しました。せこ氏らは、ブルーインパルスは過去に何度も墜落事故で死者を出しており、住宅が密集する小牧基地でも戦闘機の墜落炎上など住民の生命が脅かされていると指摘。国の訓練許可の条件は自治体・住民の合意であり、市として反対の態度を貫くよう求めました。
副市長は「基地では事故のトラブルがつづいていますからね」と述べた上で、「住民の意向を踏まえ、周辺市町と協議して対応する」と態度を説明しました。
春日井市では、可児孝雄環境部長と近藤和記雄企画調整部長が応対しました。同市の市民らでつくる飛行場周辺対策市民協議会は基地からの協力要請に「容認できない」とする回答を5月1日に提出。市も議会で「アクロバット飛行は必要ない」と表明しています。
可児氏は「協議会役員会では、実際に事故を目撃した生々しい話しも出され、曲芸飛行への賛成は一人もいなかった」とのべました。
同市の梶田晃男議長は「住宅密集地で、基地の恐怖のなかで生きている住民がいる。協議会とともに歩むのがわれわれのスタンスだ。海外派兵の基地ではなく、県営空港として民間機中心の活用で活性化してほしい」と語りました。
要請には小牧市で楠孝一、安江美代子両市議、春日井市で内田謙、内藤富江両市議が同席しました。