「非正規切り」などで仕事と住居を失い、名古屋市が借り上げた無料宿泊施設に緊急避難している労働者12人が21日、日本共産党などの支援を受け、中村区役所に生活保護を申請しました。
申請したのは、せこゆき子衆院比例予定候補のよびかけで、地元の日本共産党、地域労連、民商、生活と健康を守る会が連携して開いた生活相談会にきた人たちです。
相談会は19日から21日まで開催し、生活保護だけでなく就労や健康にかんする相談にも親身に応じました。
同施設には、所持金がほとんどない状態で入居した人が多く、区役所までの交通費すら大きな負担になることから、申請のための送迎車も用意しました。
当初は「どうせやったってダメだろう」とあきらめていた人も、「生活保護は国民の権利です。みんなで訴えて変えていきましょう」のよびかけに応えて申請しました。
自動車部品工場で「派遣切り」にあった男性(36)も、「生活保護は体の弱い人が対象で、自分のように働ける人は受けられないと思っていた」と言います。
申請後、アパートを借りる費用も支給されることがわかり、ホッとした様子でした。
昨年末に雇い止めされた派遣労働者も(49)も「これで住居が確保できれば、職探しもやりやすくなる。ようやく生活もメドがたちそう」と語りました。