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【09.01.18】“世直し米屋”が市政に挑む 革新市政の会 太田よしろうさん 名古屋市長選まで3カ月 「変えなかんわ」

 名古屋市長選挙は4月12日告示、26日投開票の日程がほぼ確実。公示まで3カ月。革新市政の会が推す市長予定候補者・太田よしろうさんが活発に動いています。
新成人に訴える太田よしろう氏=12日、名古屋市公会堂

本山元市長が応援

 同会は、昨年12月2日の臨時総会で太田氏の推薦を決め、同月19日には1700人を集めた市民集会を開きました。

 太田氏はこれまでに140の団体・地域を回り、支援を訴えています。

 1970年代に革新名古屋市政を築いた本山政雄元市長から「弱者に光を」と応援の言葉が寄せられました。

“独走態勢”

 市教育長出身で、自民・民主相乗りで3期つとめた松原市長が今期で勇退を表明。市議会第1党の民主党は市の教育行政幹部を担ぎ出そうとしましたが、固辞され断念。市役所関係者は言います。

 「民主党はタテマエは相乗り禁止だが、水面下で実質的な相乗り態勢をつくろうとして失敗した。政権末期の自民・公明は表に出にくい。市議会与党は党略でバラバラだ」

 革新市政の会役員は「いまのところ太田さんの独走態勢だと新聞記者から言われた」と“先手必勝”を強調します。

政策ビラ全戸に

 革新市政の会は13日、団体・地域代表者会議を開きました。

 「名古屋を変える世直し米屋・太田よしろうさん」というキャッチフレーズを提案しました。「いい」と賛同の声がでました。

 「国民に政治的フラストレーションがたまっている。名古屋市長選挙は国政と市政を串刺しにして審判を下すチャンスだ。大きく切り込む選挙にしたい」

 1月20日には太田さんの紹介リーフレットが完成。2月に政策ビラの全戸配布、3月6日には名古屋市公会堂で大集会を計画しています。太田よしろう事務所は2月初旬開設を予定しています。

名古屋弁

 口から名古屋弁がポンポン飛び出す太田さん。生まれも育ちも、豊臣秀吉の生まれた中村区です。

 18歳で家業の米屋を継ぎ、愛知大学卒業後も米屋を経営するかたわら、日本福祉大学に研究生として通い、愛知淑徳大学の大学院を修了した勉強家。小説を書く文士でもあります。

政治 間違っとる

 太田さんは、金融危機の景気悪化で企業の「派遣切り」に遭った労働者に住居と就業機会を与えるよう名古屋市と交渉しています。

 「150億円かけて本丸御殿を造っても、ホームレスは一人も住めん。カネの使い方がまちがっとる。そんなカネがあるなら、困っとる人のためにやらなかんことはいっぱいある。国も名古屋も政治が狂っとる。変えなかんわ」――太田さんは訴えています。