日本共産党のせこゆき子衆院比例予定候補は28日、愛知県トラック協会の小笠原和俊会長と、業界の実情や政治・経済などについて語り合いました。懇談は小笠原氏が経営する大宝運輸で行われました。
せこ氏は、国に燃油高騰対策を求めた同協会の決起集会を紹介した「しんぶん赤旗」のコピーや、衆院議員時代に規制緩和に反対した質問の議事録などを渡して懇談。金融危機の回避は金融機関の自己責任で対応させるなどの党の見解を紹介し、「経済危機の打開にむけ共同を」と呼びかけました。
小笠原会長は、「共産党の主張はまともだし、納得できるところが多い」と応じました。
会長はまた、バブル経済崩壊後、運賃は3割近くも下がり、社会保険にも加入できない企業が増えている実態を紹介し、「労働者の賃金を5万円ほど上げ、残業も大幅に減らさないとドライバーも確保できない」と話しました。「燃油高騰で、運輸業界の倒産は昨年の2倍だ」とも。
せこ氏は、経済対策について「外需頼みをやめ、国民の懐を温め、中小企業を守る政策への転換が必要。運輸業者には燃費の高騰分を補てんさせ、家計に軸足を置いた対策が大事」とのべました。
小笠原会長は「行き過ぎた規制緩和は見直すべきだ。日本の資本主義は崩壊状態で右往左往している。もう少し、国民のことを考えた政治をすべきだ」と指摘しました。