愛知県営名古屋空港(豊山町)を離陸したC130輸送機が29日、前脚の油圧系統にトラブルが起きたとして同空港に緊急着陸した問題で、安保破棄県実行委員会は30日、住民説明会開催を同基地に申し入れました。
同基地では、昨年10月のF2支援戦闘機墜落事故など軍用機事故が相次ぎ、今年5月にもC130H輸送機が部品落下事故を起こしたばかりです。
対応した広報担当者に対し、福田秀俊事務局長は「自衛隊の度重なる事故に、住民は大変不安になっています。説明会を聞いて、事故原因と再発防止策を明らかにするまでは、飛行を中止してほしい」と要請。
同基地広報担当者は、「現時点で事故原因は不明」としつつ、基地司令の判断で同期の飛行を再開したことを明らかにしました。
参加した中野隆さんは、「自宅の真上で自衛隊機が交差するように飛行訓練するなど、いつ事故が起きてもおかしくない状況です。周辺には保育園や小学校など教育施設が密集しており、こういう危険なものは飛ばすべきではない」と訴えます。
同実行委員会は愛知県にも、住民説明会の開催などを要請しました。
日本共産党の堀一元県議は「事故原因が分からないのに、基地司令の判断で飛行を再開したことは重大な問題です。再三の要請にもかかわらず、航路下の名古屋市に事故を連絡していないのも問題。住民や自治体を無視する自衛隊の態度は許されない」と語りました。