日本共産党のせこゆき子衆院比例候補は25日、愛知県田原市と豊橋市で環境問題の現地視察を行いました。党東三地区委員会の斉藤ひろむ副委員長が同行しました。
渥美自然の会の大羽康利代表の案内で、田原市の太平洋に面した赤羽根海岸のウミガメ産卵などを視察しました。
ウミガメは6月だけで24匹が上陸。ボランティアの人たちが足跡を見つけて杭を打ち、危険な卵は安全な場所に移動させて守っています。
あかばね塾うらしま隊の渡辺幸久さんは「道路建設や街灯の影響などで産卵ポイントが減っている」と指摘します。「自治体合併で旧町時代の補助金が削られた。COP10開催を契機に、行政も関心を強めてほしい」とも。
豊橋市の六条潟も視察。同所ではアサリの稚貝が大量に生まれますが、かつて住民の暮らしを支えていたハマグリは開発で絶滅しました。六条潟と三河湾を守る会の運動で、新たな埋め立てを大幅縮小させる成果もあります。
会のメンバーで設楽ダム建設反対運動のリーダーでもある市野和夫さんは「浅場の生態系を保持しないと海は汚濁し、取り返しがつかなくなる。設楽ダムは必要のない事業。建設されれば魚介類の生産が落ちることが予想されており、中止すべきだ」と話しました。