12月25日「愛知民報」
愛知県立の3つの大学(県立大学、芸術大学、看護大学)で、休学者が急増しています。
1998年度以降の3大学の退学者と休学者の推移を見ると、退学者数は2000年度の103人をピークに低下傾向にありますが、この8年間で468人に達しています。うち33人が経済的理由による退学です。
休学者はうなぎ登りに増え、98年度170人だったのが、04年度は307人に増え、今年度はこの11月1日現在で327人にのぼり、過去最高となっています。
県立大学や看護大学では7.9%が経済的理由による休学です。生活難から、学業の中断を余儀なくされる学生が増えています。
3大学の授業料減免者も急増しています。98年度の178人にたいし今年度は456人。2.6倍になっています。
高い授業料が学生とその家族にとって大きな負担となっていることをうかがわせます。
大嶋祐介愛知県学生自治会連合副委員長の話
県学連が県庁に学生の実態を知らせる「黒書」をつくるために、県内の国立大学で学費アンケート調査をおこないました。ほぼ全員が「高い」と答え、「学ぶのにお金がかかるのはおかしい」などの怒りの声も出ています。