12月17日「しんぶん赤旗」
日本共産党の新日鉄名古屋委員会と八田ひろ子前参議院議員、辻井タカ子東海市議は14日、半田労働基準監督署を訪れ、新日鉄名古屋製鉄所の安全対策などを申し入れました。
同製鉄所エネルギー課ガスブロアー室で今月2日、漏れ出した一酸化炭素ガスによって労働者(48)が死亡。この事故について、党委員会と八田氏らは、「安全を確保できる人員配置などの安全管理体制と老朽化設備に対し新日鉄へ指導するよう」同署長あてに求めました。
死亡災害は、同製鉄所で今年2人目。今回の事故は2003年9月に起きたガス爆発事故のあった関連職場で起きました。
党委員会は、「ガスが漏れていたことは夜勤の人から申し送られていた。人の配置があれば、対応することができ、今回の事故は防げたのではないか」など指摘しました。
労基署は「重大な問題として取り組んでいる。今取り調べ中であり、問題があれば対応していく」と答えました。
新日鉄名古屋では、03年~05年12月12日までの間に少なくとも30件の災害が発生し、うち4人の労働者が亡くなるなど、事故が多発しています。
党委員会と八田氏らは、同製鉄所構内で多く使用されているアスベストの問題についても、「アスベストの使用状況の調査と実態の公表、退職者を含む健康診断・健康管理、労働組合と会社に相談窓口を設置し周知すること」などを申し入れました。