11月23日「しんぶん赤旗」
一宮地域社会保障協議会は19日、同市内で「介護シンポジウム」を開き、約30人が参加しました。日本共産党のせこゆき子元衆院議員(党県副委員長)と、ケアマネジャー、ケースワーカーの3人がパネリストとして報告しました。
せこ氏は、党国会議員団が尾辻秀久厚労相に行った介護保険についての緊急申し入れ(9月26日)の内容を紹介。「居住費、食費が自己負担になったことで、必要な保険が受けられない人をつくらないよう、今後も国や自治体にはたらきかける」と述べました。
千秋病院(一宮市)介護保険サービスセンターの安藤美保子所長は、ケアマネジャーの立場から「家や土地を持っていても収入のないお年寄りは生活保護も受けられない。家族が金銭的援助をできないケースもある」と実態を報告しました。
ケースワーカーとして医療や福祉の相談活動をしている女性は「『家にいて介護サービスを受けても1割負担。施設に入っても居住費や食費がかかる。今の日本は年寄りが暮らしてはいかんのかねえ』とご家族から言われて切ない…」と語りました。
会場からは、第4段階(住民税課税)の利用料が青天井に上がっている実態、開所早々に過当競争で厳しい経営になっている施設など深刻な発言が相次ぎました。