HOME > 資料集 > 活動と主張(バックナンバー) >

【02.12.10】愛食への貸し付け 24億円の返済問題 県議会で林県議が県の姿勢追及

2002年12月10日 「しんぶん赤旗」

 「しんぶん赤旗」日曜版八日号が明らかにした愛知県が愛知食肉卸売市場協同組合(愛食)に二十年以上も前に貸し付けた約二十四億円の公的資金が、いまだに返済されていないという問題が、六日の愛知県議会本会議で追及されました。日本共産党の林信敏県議が取り上げたもので、県側は、返済の有無さえ答弁せず、疑惑はいっそう深まりました。

 愛食は「同和食肉関係団体の窓口になっていることが指摘されている」(林県議)会社。県は、同社の共同加工施設建設のため、一九七八年と七九年に、中小企業事業団を通じ、高度化資金合わせて約二十四億円を貸し付けました。無利子、十二年間で返す約束。しかし、いまだに完済されたという話はありません。

 日本共産党は九九年二月議会で、この問題を取り上げ、県側は「今後とも償還が円滑におこなわれますよう努めてまいりたい」と答弁していました。

 この日の質問で、林県議は「その後の努力はどうなっているのか」とただしました。

 しかし、県産業労働部長は「一般的には組合の競争上の地位、正当な利益を害する恐れがあるため、原則として公にすることができないケースの情報」と、事実上の答弁を拒否しました。

 林県議は「返済されたのかどうか聞いているのだ。それすらいわない神田(真秋)知事の情報公開は明らかに後退している」と重ねてただしましたが、同部長は、同様の答弁を繰り返すだけでした。

▲ このページの先頭にもどる