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【02.09.24】「未払い工賃295万円勝ち取った」 一宮の内藤さん 民商、きしの県議が連携 下請の保護条例の必要も

2002年9月24日 「しんぶん赤旗」

 愛知県一宮市の内藤昇さんはこのほど、遅滞分を含む未払い工賃の全額二百九十五万円の支払いを受け取ることができました。内藤さんと一宮民主商工会、日本共産党の、きしの知子県議の粘り強い交渉の成果です。

 内藤さんは第三次下請けとして県特定優良賃貸住宅の電気設備工事を施工しましたが、まともな労務賃をもらえず、追加・変更工事を一切ないものとして扱われ、生活にも困りました。一宮民商に思い切って相談し、きしの県議とともに交渉を開始。払う意志のない二次下請けに変わり、一次下請けのT社に、未払い工賃の支払いを要求しましたがT社は話し合いに応じませんでした。

 内藤さんらは、県に元請け責任追及の勧告を出すこと、元請けのM社には話し合いの場を設けるよう要請しました。

 T社が出してきた一切払わないという回答書のなかに、建設業法違反を裏付ける資料があり、八月に県商工団体連合会(愛商連)が行った県交渉で、県当局に調査を約束させました。国土交通省中部地方整備局にも申し入れ、M社に話し合いの場を準備させるとの確約を得ました。

 九月十三日、内藤さんにT社から支払いの連絡があり、十八日、M社から支払いを受けました。

 内藤さんは「いったんはあきらめかけたが、民商に相談して本当に良かった」といいます。

 きしの県議は「連係プレーの勝利。内藤さんは氷山の一角。下請け保護の条例づくり、相談窓口の設置を当局に求めていきたい」。一宮民商の服部秀行事務局長も「愛商連の県交渉が大きかった。団結こそ何ものにも勝る力です」と話しています。

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