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【02.09.10】愛知の30人学級、400億円で高校まで実現可能 党県議団が試算、県試算の半分以下に

2002年9月10日 「しんぶん赤旗」

 日本共産党愛知県議団(きしの知子団長)によると、県内の小中学校と高等学校のすべての三十人学級の実現は約四百億円で可能なことが明らかになりました。

 党県議団の試算では、小中高校のすべてで三十人学級を実施するには三百九十二億円が必要。小学校は、現行四十人学級(一学級平均人数三一・三人)を三十人学級(同二四・九人)にすれば、三千四百六学級の増、教員は三千六百七十五人の増で、教員給与の増加額は百六十一億円です。同様に、中学校は百十三億円、高等学校は百十八億円になります。

 三十人学級を小学校一年生のみで実施すれば二十七億円、中学校一年生のみでは三十七億円でできます。

 試算は「平均給与」ではなく、「初任給」によるもので、より実態に近いものです。これまで県当局は「平均給与」で試算を行い、八百九十三億円かかるとして財政難を理由に三十人学級を拒みつづけてきましたが、県職員、教職員からも「平均給与による計算は恣意的で高く算定される」などの声が上がっていました。

 愛知県は来年度以降、万博と中部国際空港に千百三十三億円をつぎ込み、さらに万博の県出展などに出費するいっぽうで、県民福祉を削っています。

 県民の間では「子どもと親が安心できる三十人学級を求める会」による少人数学級を求める請願署名運動も始まっています。

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