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【02.08.08】党名古屋市議団などホームレス調査 仕事や住宅の見通しなければ「シェルターに入らない」

2002年8月9日 「しんぶん赤旗」

 

<写真>若宮大通公園の高速道路高架下のテント住居と、シェルター建設地(樹木の後方の空き地)=8日
 

 

 日本共産党名古屋市議団と同愛知県議団、同国会議員団愛知県事務所がおこなった、市が計画しているシェルター(緊急一時宿泊施設)についてのホームレスの人たちからの聴き取りアンケートの結果が8日までにまとまりました。現状ではシェルターに「入りたい」という人はゼロでした。

 2日に、シェルター建設予定地の中区若宮大通公園の高速道路高架下で暮らしているホームレスの人たち39人から意見を聞きました。

 同所には20ほどの段ボールのテント住居がありますが、何もない人もいます。

 ほとんどの人がシェルターの内容を知っていましたが、「入りたくない」が29人で圧倒的多数。「条件次第で入る」9人、「入りたい」は皆無でした。

 「入りたくない」理由には、「仕事や、その後の住居の見通しが持てない」と答える人が多数いました。

 シェルターは、同高架下や隣の白川公園などのテント住居をなくすのが目的。そこに住む人がシェルターに移ればテント住居は撤去されてしまいます。市の調査(5、6月)では、一帯に約330の人が暮らしています。

 このため、原則半年間というシェルター入居期間が終わっても、新たな住宅が見つからなければ、もとのテント住居すらないということになってしまい、ただでさえきびしい仕事や住居の状況なのに、その基盤が失われてしまうという危険があります。

 シェルターでは、食事が1食しかないことにも多くの批判が寄せられました。シェルターは150人が住む規模で、9月完成予定。


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