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【03.07.10】巨額の税金使う徳山ダム 共産党名古屋市議団が現地調査
建設費の追加問題浮上 大垣で市民団体とも懇談

7月10日「しんぶん赤旗」

上流部から見たダム工事現場(山の斜面)  日本共産党名古屋市議団(村瀬たつじ団長、9人)は8日、岐阜県藤橋村の徳山ダム建設現場を視察しました。

 同ダムは治水、利水、発電を名目に建設が進められ、総貯水量6億6000万立方メートルは日本最大という巨大なものです。総事業費2540億円とされ、名古屋市も水利権確保のため274億円を負担します。名古屋市も水利権確保のため274億円を負担します。

 しかしここにきて新たに1000億円もの建設費追加問題が浮上。名古屋市も大幅な負担増の危険があります。新たな負担は新聞報道などがされただけで、名古屋市民や愛知県民はまだ何も知らされていません。

 視察は、こうした問題の検討のためおこなったものです。

 現地では水資源公団のダム建設事務所が応対。完成すれば提高161メートル、頂部の長さ415メートルになる巨大なロックフィルダム本体は、盛立工事が9%の進ちょく率で、2006年10月には盛立は終わると説明されました。今年中には盛立の高さは50メートルになるといいます。

ダム底部から工事の状況を見る党名古屋市議団の人たち

 一行はこのあと大垣市内でダム建設に反対する市民団体メンバーや、日本共産党大垣市議団と懇談。徳山ダム建設中止を求める会の近藤ゆり子さんらからは、ダムによって大垣市など揖斐川流域の水害問題が解決ができるかのような推進側の主張を厳しく批判する意見が出されました。地元から「1000億円も新たに金を使うなら、もっと他の水害対策に使ってくれ」という声が出されていることも紹介されました。
 
 名古屋市議団は、名古屋市はすでに他の水系で過大な水利権があり、徳山ダムの水利権のためのばく大な出費は無駄遣いになると説明しました。

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